【CREEP(クリープ)映画レビュー】最後まで期待を裏切る演出に脱帽。「普通」ということが最も怖い。

2021年5月18日

最近CREEPというホラー映画を見たから、その感想とか自分なりの考察っぽいものを書いてみる。

NETFLIXでの視聴はこちら

 

初の映画レビュー記事になるけど、実は僕は月に1本くらいのペースで映画を見てる。

そして結構、映画に対して、考察とか感想を語りたいタイプでもある。

 

いきなりが話それるけど、これってめちゃくちゃ人によって違うなと思う。

 

例えば、誰かと一緒に映画館で映画を見て、エンドロールが流れたあと劇場を出る。

その後に、僕は帰り道を歩きながら

 

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「あ~面白かったなぁ~。〇〇のあたりめっちゃびっくりせんかった?」とか

「一番好きなキャラだれ?」とか

「あそこって〇〇やから~~になったってことやんな?」

とか、いろいろなことを語り合いたい。

でも、人によって全くそんなことをしたくない人もいる。

 

劇場を出た瞬間、

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「最近、〇〇買いたいから次~~行こうよ。」

みたいに、全く映画のことを話さない人もいる。

 

そうなると僕は

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「もう次のこと話しとる!!切り替えはや!!」

「もっと映画の余韻に浸れよ!!」

と思ってしまう。

 

僕的には、相手がその映画に対してどんな考えや印象を持ったかということも知りたい。

映画というのは、それを通して一緒に見た相手の新しい一面を知るというツールであるという側面も持ち合わせてると思ってる。

 

自分がそう思ってしまうから、自分の感想も相手に伝えたくなってしまう。

でも、それを望んでない人にとってそれは雑音でしか無い。

 

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「あ、これ相手めんどくさがってるな…」

と思って会話をやめたことが何度あるか。

 

だが、まぁ人によって楽しみ方は違うから仕方ない。

とは言っても、一緒に行く人は映画が終わったあともしばらく一緒に余韻に浸って楽しめる人に限る。

 

ということで前置きが長くなったが、映画レビューに入りたいと思う。

今回見た映画はCREEPというホラー映画。先に行っておくと、正直、今まで見たホラー映画にない、新しい衝撃を受けた。おもしろかった。

幽霊系のホラー映画はいまいちそそられない

まず先に言いたいことがあって、それは僕は「幽霊系のホラー映画にはそそられない」ってこと。

 

例えば、呪怨とかなんかそういう系ね。特に邦画はそそられない。

というか、基本的にホラー関係なく邦画はあんまりそそれられないんだけど、特にホラーの邦画なんてものは見ない。よっぽど話題になってない限り。

 

なぜそそれらないかと考えてみると、

  • まず自分に霊感がないし、霊体験をしたことがない
  • だから幽霊にリアリティを感じられない
  • 人を驚かすために作られた興行作品だと思ってしまう

という感じ。

 

僕が映画に求めているのは、売上を上げるためのコンテンツではなく、映画監督が渾身を込めた芸術作品。

 

それは時に人間が感じる面白さにつながらない場合もあるが、多くの映画監督は、人の感情を震わせるとか面白くすることも自分の哲学として持っている事が多い。

よって、良い監督が渾身を込めた作品は面白い作品が多いと思う。

 

このCREEPという作品には、芸術性を感じた。

それとともに、監督のこだわりも感じた。

 

具体的言うと、このCREEPは

  • 幽霊は全く登場しない
  • ハンディカメラでの映像であるなど、リアリティを追求している
  • 日常で十分考えられることしか起こらない(悪魔の力とか想像を超えた現象などが登場しない)

という感じで、あくまで日常に潜む人間の怖さを追求している。

だから映画の世界にこそ入り込むことができたんだと思う。

CREEPのあらすじ

ここからネタバレ要素がはいってくるから、見てない人は先に見てきても良いかも。

もちろん、この記事を読んでから見ても楽しめると思う。

 

ちなみに、CREEPはネットフリックス会員なら無料で見れるよ。NETFLIXでの視聴はこちら

 

簡単にCREEPのあらすじを話すと

アーロンという主人公が、SNSで高額なバイトの募集を見つけるところから始まる。

そして、そのバイトの内容は、ジョセフという男のビデオを撮ること。

 

車で20分程度山道を走ったジョセフの別荘に呼び出され、ジョセフからバイトの説明を受けるアーロン。

ジョセフは、癌を患ってしまい余命が短いこと、そしてまだ見ぬ自身の子供に向けて自分の姿をビデオに収めておきたいことを告白。

 

高額なバイト料ということもあり、快諾するアーロン。

 

そこから、ジョセフがお風呂に入っているところや、山の中のハイキングするところ等、ジョセフの日常生活を共にカメラを回しながら過ごしていくアーロン。

 

だが、その中でジョセフは時折嘘をついたり、奇妙な行動・言動を見せ、アーロンは度々恐怖を感じる。

 

そして、夜になり少しお酒ともに飲んだ後、泊まることを勧めるジョセフ。

それに対して猜疑心のあるアーロンは断り、帰宅しようとする。

 

だが、アーロンは車のキーを無くしてしまっていることに気づく。

 

アーロンは仕方ないから泊まることにする、と言いながら、本心ではジョセフが盗んだと考え、ジョセフのお酒に睡眠薬を入れる。

 

その後、色々あってアーロンは家に帰れたのだが、それ以降もジョセフから執拗なストーカー行為を受ける。

 

警察にも相手にされず、恐怖に蝕まれていくアーロン。

 

そんななか、ジョセフから1つのビデオメッセージが届く。

 

その内容は、

今まで多くの嘘をついていてすまない。自分はそういう人間なんだ。だから友だちもできず孤独で、悲しい人間なんだ。

という謝罪のメッセージだった。そしてもし友だちになってもらえるなら、ある湖に来てほしい、と言われる。

 

ジョセフに同情し、そこに行ってしまったアーロンは、その場で殺害されてしまう。

 

そして、ジョセフとアーロンの出会いから殺害までの全てを記録していたビデオテープは、ジョセフのクローゼットにある、コレクションの1つとなる。

というお話。

 

これだけ読むと、何がそんなに面白いのかイマイチわからないと思うので、これから面白いと思ったポイントを語っていく。

CREEPのおもしろポイント

恐怖までいかないリアルな気持ち悪さ

まず1つめは、「恐怖までいかないリアルな気持ち悪さがある」ということ。

 

アーロンがジョセフの日常を撮影している中で、ジョセフは度々、奇妙な行動を取るんだけど、それが気持ち悪い。

 

恐怖までいかなんだけど、なんかリアルで気持ち悪い。

 

例えば、

 

お風呂に入っている時に、

「自分はそのうち結局癌で死ぬ。だからそれを待つ必要はないんだ。」

といって、水の中に顔をつけて呼吸を止める。

 

そんなことをされると、「え、この人ここで自殺するんじゃないのか」と思ってしまう。

と思ったら、水からガバッ!と勢いよく出てきてアーロンをびっくりさせる、とか

 

色んなタイミングでちょっとした嘘をつく、とか

 

実はさっきのアーロンの姿を盗撮してました、とか。

 

それらを見ていて思うのは、その行動の目的は何だ?ということ。

 

ジョセフは、単純に人を驚かせるのが好きな子供っぽい人なのか、何なのか、よくわからない時間が長く続く。

 

次に、山にハイキングに行った際に、ジョセフは岩に傷をつけて何かを書いているシーンがある。

見てみると、ハートマークの中に自分の名前とアーロンの名前を書いており、まるで恋人同士かのように書いている。

 

そこでも、ジョセフの人間性や性癖などに対して猜疑心が生まれ、気持ち悪さを感じる。

単純な恐怖ではない、気持ち悪さを通したじわじわくるような恐怖がある。

 

極めつけは、ジョセフがアーロンに告白した1つのエピソード。

 

内容は、ジョセフがこの別荘で被り物をかぶって他人のふりをし、自分の妻をレイプした。

だが、当の本人である妻は何事もなかったように、通報もせず平静を装っており、楽しみさえしていた。というもの。

 

この感情のやり場に困るようなエピソードも、ジョセフの人間性の謎を深め、気持ち悪さと恐怖につながっていく。

 

このようにCREEPでは、典型的なホラー映画によるあるような恐怖演出と違って、リアルな気持ち悪さを通した恐怖が描かれている。

僕には、そのリアルさが芸術性を感じさせ、新しい恐怖の感情を生み出したため印象に残った。

期待を裏切る演出

2つ目のおもしろポイントは「期待を裏切る演出」がふんだんに散りばめられているところ。

 

例えば、ジョセフは事あるごとに、アーロンをびっくりさせてくるんだけど、そのびっくりさせ方がちゃんと期待を裏切ってくれる。

 

「急に走っていなくなったと思ったら、急に出てくる」というシンプルなものから

「寝ていたはずがいなくなったと思ったら、後ろからただ声をかけてくる」とか

「絶対そこで出てくると思ったら、逆に出てこない」とか

 

そういう感じで、期待通りに行くところが1つものなかった、というのもすごいところ。

 

そして最後の一番衝撃的なシーンは、ジョセフがアーロンを殺害するシーンだが、このシーンこそが最も期待を裏切るシーンとなっている。

 

映像としては、後ろから近づいてきたジョセフが、それに気づいていないアーロンに斧を振り下ろす、という何の変哲もないシーンなのだが、実はこのシーンこそが期待を裏切りまくってくれる。

 

というのも、それまでジョセフがアーロンに対して直接的に暴力を奮ったり、手を上げることは一切なかった。

 

ずっと脅かしてきたり気持ち悪い行動をするだけで、アーロンに対しての暴力的な意思を持っているのかすらわからない状況だった。

 

だから、最後のシーンでアーロンの後ろからひっそりとジョセフが登場した時も、直接的に暴力を振るうことは無いと思ってしまっていた。

 

なので、人を殺害するという、ホラー映画としては何でも無いシーンが、あんなにも怖さと衝撃を生み出していた。

 

様々な方法でずっと期待を裏切っていた映画の最後が、何の変哲もないシーンで視聴者の期待を裏切る、というのも芸術的であり監督のこだわりを感じた。

【CREEP(クリープ)映画レビュー】最後まで期待を裏切る演出に脱帽。「普通」ということが最も怖い。のまとめ

やっぱり僕は幽霊とか悪魔とかのホラー映画よりは、こういう普通の日常に潜む恐怖を描いた映画のほうがリアリティがあっておもしろい。

 

ちなみに、「CREEP」の言葉の意味は「忍び寄る」という意味。

アーロンに忍び寄ったジョセフ。そして、日常には恐怖が存在し、いつ忍び寄ってくるかわからない、ということが想起されるタイトル。

 

ホラー映画好きの人にはおすすめなので興味が湧いた人は見てみてくださいね。

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2021年5月18日

Posted by ぺりそん