【続報】すいません。老化することに特に理由なんてなかった。
この記事は、前回記事の内容を踏まえた内容になっていますので、もしまだご覧になっていない方はこちらから読むことをおすすめします。
前回記事⇨(※続報あり)人間に寿命があるのはなぜか。老化は生物が獲得した機能だった。
前回、
みたいな感じで、カッコつけた記事を書いたのですが、
すいません。老化に特に理由なんてありませんでした、、
これは僕としてもけっこうショックでがっかりです。
まぁでも逆に嬉しい側面もあったのでそれについても話していきます。
前回話した老化する理由を訂正
前回、老化する理由は
と説明しました。
さらに、
とも説明しました。
これらの内容は、群選択と呼ばれている内容で
すでに1950年頃から否定されている内容でした、、すいません。
群選択とは、
です。
例えば
等の行動です。
この群選択が否定されている理由は、簡単に言うと
ということ。
例えば、
(より詳しい説明はココに載ってました。)
ということで、結論
というのが、今の生物学の常識なんです。
ということで、「老化は種全体のためにある」という群選択な考え方は間違った考えなのでした。すいません。
では結局、老化はなんである?
結局老化はなぜ起こるのかというと、
というのが結論です。
となるとなると思いますが、どういうことか説明していきます。
まず老化の根源的な原因というのは、
です。
DNAの損傷というとヤバいようなことに聞こえるかもしれませんが、意外とDNAの損傷はしょっちゅう普通に起こっており、
などでもDNAは日常的に損傷します。
ですがDNAは、
という賢い機能を持っています。
これによって生物はDNAの損傷というハードルを残り越えてきました。
ですが、普通はそのようにして損傷を修復するのですが、細胞分裂を限界まで繰り返し細胞内のテロメアが限界まで短くなってしまった細胞はもう修復が不可能となってしまいます。
そのようなケガをしているけど治すことのできない細胞を「老化細胞」と呼び、生きていると徐々に細胞内に老化細胞が溜まっていきます。
これこそが生物の「老化」なんです。
正常な細胞の中に老化細胞が溜まっていくと、徐々に本来すべき生理機能を実行することができなくなり、老化による諸症状を引き起こすことになります。
これによって現代人の多くは悩まされているわけですが、
詳しく話していきます。
人間の今の寿命はどう決まった?
老化が進化の過程で人間にとって問題にはならなかったと言いましたが、
その理由は、
です。
生物が進化する理由というのは、それが生存のために優位に働く場合です。
ということです。
そもそも人が今の姿に進化をした時代というのは、人が寿命で死ぬことなんてありませんでした。
天敵に食べられるか、病気や何らかの環境要因によって死ぬのが普通で、50歳くらいまで生きれば長寿という世界でした。
なので当時は、寿命を長くしたいなんて発想もないし、それがメリットにならない世界だったんです。
ですので、仮に寿命が長い遺伝子の人が誕生したとしても、その遺伝子が優勢にならないので生き残っていくことはなかったんですね。
その結果、
ということになります。
本来、人間はこの年齢まで生きることはなかったので、あえてこの寿命になるように進化してきたというわけではなく、偶然これくらいだったということですね。
最新の老化研究
結局、老化の理由はなんだか締まりの悪い結論でしたが、老化にこれといって理由がないということは老化を防いで寿命を伸ばすことができるかもしれない、ということでもあります。
科学者の間でも「老化は当たり前だ」として研究対象となってこなかった期間が長く続きましたが、
昨今、老化研究が徐々に進められ始め「老化は防ぐことができる」として抗老化研究も一部で進められています。
今回参考にした著書「LIFESPAN」で書かれていた内容では
とあります。
様々な老化に効果のある化学物質や栄養素も見つかっていますが、残念ながらまだ製品化までは少しかかるようです。
老化を防ぐポイントは
ということです。
それによって、DNAの損傷を修復する機能が鍛えられ、寿命が伸びることに繋がります。
具体的におすすめされていた、生活習慣は以下。
ということで、なるべく老化しないように健康的な生活を心がけましょうね!
以上!
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