【現役プログラマーが解説】プログラマーが「やめとけ」と言われる理由とは?実際の現場はどうなのか?
この記事では
- なぜプログラマーは「やめとけ」と言われるの?
- どんな人はプログラマーをやめたほうが良い?
- プログラマーとして失敗しないためにどうすれば良い?
という疑問を解消します。
プログラマーに興味がある人は、自分がプログラマーに向いているのかどうかをしっかりと理解しておく必要があります。
そうしないと、プログラマーになった後で自分が向いていないことがわかり、後悔することになってしまいます。
この記事では、プログラマーが「やめとけ」と言われる理由を解説し、実際の現場はその通りなのかを公開します。
また、プログラマーに向いている人と向いていない人の特徴や、自分がプログラマーの適性があるかどうかを確かめる方法も解説しています。
プログラマーが「やめとけ」と言われる理由
一般的にプログラマーが「やめとけ」と言われる理由は以下の通り。
主にこれらの理由で、プログラマーは「やめとけ」と言われています。
何も知識や経験がなければ、そうなんだと納得してしまいそうですよね。
確かに合ってる部分もあるものもあるので、そのへんを含めて
ここから実際のプログラマーのリアルを、それぞれ暴露していきます。
残業が多い業界だから
まず、プログラマーと他業種での調査結果を比べてみましょう。
2019年、大手転職サイト「doda」の調査によると、全業界の月間平均残業時間は24.9時間と発表されています。
さらに、OpenWork働きがい研究所の調査結果によると、全業界の月間平均残業時間は26.11時間でした。
引用:CANARY
それに対してプログラマーはと言うと。
厚生労働省の調査によると、プログラマーの残業時間は月平均20時間程度とされています。
引用:クエスト リーガルラボ
これらの調査結果を見ると、プログラマーもその他業種も残業時間はほぼ変わらない、もしくはプログラマーが若干少ないという結果になっています。
僕のこれまでの経験を通して思うことは、確かにプログラマーは残業がそこそこある業界です。
ですが、そこまで他業界より突出して多いということはありません。
働き方改革の影響により、法的に残業時間が制限されているため、そこまで昔あったようなブラックな労働環境はかなり少なくなってきているのが実態です。
ただし注意すべきことは、
ということです。
人員が足りていなかったり納期に追われているような案件(いわゆる炎上案件)に入れば、残業が50時間を超えることもあります。
プログラマーは定期的に案件が変わっていく仕事なので、労働時間が不安定な職業ということは言えます。
休日出勤当たり前だから
さきほどの話でもあった通り、働き方改革で残業時間が制限されているため、休日出勤当たり前という状況はめったにありません。
ですが、案件の状況によっては、短期間ですが、休日出勤を命じられるということもあり得ます。
休日出勤は当たり前ではありませんが、発生する可能性のある仕事だということは理解しておきましょう。
35歳が定年だから
これは全くのウソです。
おじいちゃんのプログラマーやエンジニアはごろごろいます。
この話は、一昔前はプログラマーは過酷な労働環境だったため35歳を超えると体力的に厳しくなってくることからそう言われていました。
ですが、労働環境が改善され、昔よりもさらにプログラマーの需要は上昇しています。
現在、実態として35歳を超えてもプログラマーをやっていることは普通です。
先のキャリアがない職業だから
これも全くのウソです。
例えば
などなど。
今の時代にIT知識を持っていることは重要です。
そしてIT化が進むにつれて、その傾向はさらに助長していきます。
これからの時代はデジタルネイティブの時代となり、IT知識の無い人のできる仕事がどんどん少なくなっていきます。
つまりキャリアがなくなっていくのは、どちらかというとIT知識のない人ということです。
新しい技術を常に取り入れないといけないから
これは半分正解です。
半分というのは、常に最先端の技術をキャッチアップしておかないと仕事にならない、ということではありません。
例えば、C言語・Javaができるという知識を持っていれば最先端の言語をできなくても仕事は十分あります。
ですが、プログラマーという仕事をしていると、うまくいかない壁にぶち当たることが日常茶飯事です。
その度に、調べたり人に聞いたりして、問題を解決していく必要があります。
そういう意味では、常に知識を増やしていく日々になる、と言えます。
ですので、最先端の技術は知らなくても、知識を増やして徐々にわからないことを減らしていく、ということはプログラマーにとって重要となります。
納期に追われる続ける仕事だから
常に納期に追われ続けている事はありませんが、案件によってはそのような状況になることもあります。
例えば
などの、炎上案件と呼ばれるような案件に入ると納期に追われることになります。
そうなると、残業時間が増えたりプレッシャーの大きい環境で仕事をすることになります。
給料が上がりづらいから
プログラマーとしての給料は、所属している企業によります。
ですので、企業によって給料が上がりやすかったり、上がりづらかったりします。
ですが、
です。
その理由は、
です。
プログラマーは人材が不足しており、いたるところで募集があります。
つまり、給料の高い企業に移るチャンスが豊富にあるということです。
また、フリーランスになって案件に入ることで企業に抜かれるお金がなくなり、給与を大幅に上げることが可能です。
他業界ではこうはいきませんので、プログラマーはとても夢のある職業だと言えます。
向上心がないと続かないから
これは多少当たっています。
先程も言いましたが、プログラマーは問題(バグ)が起こってそれに対処する、ということが日常的に起こる仕事です。
ですので、問題に対応するための知識を増やしていくことが、価値の高いプログラマーになるポイントとなります。
つまり、向上心を持って知識を増やしていかないと、プログラマーとしてのスキルはつきにくいです。
まとめると、向上心がなくてもプログラマーを続けることはできますが、より高い結果を出そうと思うなら向上心を持って知識を増やす必要があります。
向き不向きが激しい仕事だから
これはけっこう正解です。
プログラマーは他業種と全く違う知識やスキルが必要になるため、向き不向きが出やすい職業です。
下にプログラマーに向いている人・向いていない人や、適性を調べる方法を書いていますので、参考にしてください。
今後AIに取って代わられる職業だから
これはウソではないのですが、ちょっと捉え方が違う気がするので話していきます。
長期的に見ると、今後AIに取って代わられる仕事はほとんど全ての仕事となります。
ですが、それぞれの仕事で取って代わられる時期が違います。
例えば、単純作業やマニュアル化できる仕事はAIに代替しやすいので、早くAIに変わっていきます。
逆に、クリエイティブな仕事や複雑な仕事は、AIに変わるのに時間がかかります。
プログラマーはどうかというと、AIに変わりやすい仕事が全てAIに変わったあとで、プログラマーも不要になっていく、と言われています。
ですので、プログラマーが不要になるのは、けっこう後の話ということ。
ただ今後のプログラマーの変化として、よりスキルの高いプログラマーに仕事が集中すると言われています。
その理由は、簡単なシステムやアプリケーションを作ることに価値が無くなっていき、複雑なシステムを構築したりAIを作ることのできるプログラマーに価値が集まるためです。
簡単に言うと、
というのと同じような状況になります。
プログラマーに向いている人・向いていない人
プログラマーに向いている人は以下のような特徴があります。
逆にプログラマーに向いていない人は以下のような人です。
自分がプログラマーに向いているかどうかの目安にしてみましょう。
本当に自分にプログラマーの適性があるのかどうか確かめる方法を下で紹介しています。
プログラマーとして失敗しないために
プログラマーとして失敗しないために注意すべきことは以下の通り。
それぞれ詳しく解説していきます。
プログラマーはプログラミングの知識だけが重要じゃない
プログラマーはプログラミング知識やスキルさえあればやっていける、と思っている人がいますが大きな間違いです。
実は、プログラマーにとって重要なことは、
などのプログラミングスキル以外の要素です。
その理由は
です。
その理由は、お客さんが求めているのは安く・早く・動くシステムができることであり、プログラムの綺麗さまで意識して見ている人は少ないためです。
ですが、コミュニケーションが取れなかったり、仕事をスムーズに進められないプログラマーはそれだけでかなり評価を下げられることも頻繁にあります。
プログラマーにとってプログラミングスキルは大事ですが、それだけがあれば良いという訳ではないことを覚えておいてください。
フットワークを軽くして情報を集めておく
プログラマーはプログラミングスキルや能力があっても、給料の低い人がたくさんいます。
それは、他の企業に行けば給料が上がることやフリーランスになれば給料が上がるということを知らないためです。
もしくは、知っていたとしても環境を変えることを嫌がり、行動に移すことができないためです。
これはとてももったいないです。
プログラマーの需要が高いうちに、自分の価値を最大限まで評価してくれる環境に身を移すべきです。
そのためにはフットワークを軽くし、業界内の情報を常に集めておくことをおすすめします。
自分にプログラマー適性があるかどうか知る方法
自分にプログラマーの適性があるかどうかを知る方法は以下のとおりです。
無料の適性診断サイトがたくさんあるので、そこで診断を受けると、ある程度目安を知ることができます。
また、プログラミングを実際にやってみて、どう感じるかで適性を判断すると確実です。
無料でプログラミングを体験できるサービスもたくさんあるので、そのようなサービスを活用してみましょう。
「テックパートナーズカレッジ」は自宅にいながら無料でプログラミングを体験できるのでチェックしてみてください。
さらに自分にプログラマーが向いているのかどうか、専門家に相談してみることもおすすめです。
それまでの経験や今の知識を詳しく相談することで、就職・転職できそうかどうかを知ることができます。
最大手プログラミングスクールのテックキャンプが今なら無料カウンセリングをしているので、気軽に話してみましょう。
【現役プログラマーが解説】プログラマーが「やめとけ」と言われる理由とは?実際の現場はどうなのか?のまとめ
プログラマーは「やめとけ」と一般的に言われている理由は、間違えているものが多いです。
実態のプログラマーを知って、自分がプログラマーに向いているのかどうかを正確に把握しましょう。
他にもプログラマー関係の記事を以下でまとめていますので、ご活用ください。
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